設立趣旨
私たちは、16年間、カンボジア教育支援に関わってきました。現在のカンボジアは、首都のプノンペンでは、高層ビルが建ち、高級自動車が走っています。16年前のカンボジアからは想像がつかないほどです。小学校の就学率は全国平均で85%に達し、中学、高校進学者も増えました。GDPは、国民一人当たり2001年には$310と東南アジア最低でしたが、2015年には$1,000に達し、国も豊かになりました。
一方、貧富の格差は増大し、特に農村部は貧しく、タイ等へ出稼ぎに行き、音信不通となり、子どもを放置してしまう親も沢山います。その子どもたちの中には成績が優秀で能力があるにもかかわらず、中学校へ進学しても退学を余儀なくされる子どもが大勢います。
また、小・中学校の授業は、師範学校出身の教員が増えた今でも、自習が多く、基礎的な授業のやり方が分かっていないという先生が多いということが現状です。
私たちは、長い間、こうしたカンボジアの教育事情に接し、教育こそがすべての始まり、教育こそが真に国を豊かにするとの思いを深くしてきました。
中学校を断念しなければならない子どもたちに奨学金等の給付を行い、また教員に、授業のやり方を指導するプログラムを構築するとともに、実際に小・中学校の教員を指導し、必要に応じた教育環境を整えることが、カンボジアの真に豊かな国づくりに貢献できると確信します。
カンボジアの新しいNGO法では、法人化されていないと支援活動が出来ないため、また、確実で継続した支援が行えるように、
一般社団法人Sumita Scholarship Foundation, Cambodiaを設立することにしました。
平成29年3月23日
設立代表者 住田平吉
SSFCは、2018年(平成30年)3月8日に内閣総理大臣より、公益認定を取得し、公益社団法人となりました。