創刊号ではSSFCの3支援事業「就学支援(奨学金の給付)・先生の指導力向上の支援(生徒によくわかる授業の仕方)・指導環境の整備の支援」の活動内容と進捗状況、支援を受ける現地の人々の声、その時々の出来事などをお知らせします。
1.就学支援
奨学金給付事業 能力のある、貧しい中学生・高校生に奨学金を給付します。
カンボジアには、能力がありながら貧困のために、中学校や高等学校に進学できない生徒、中途退学を余儀なくされる生徒がいます。この生徒たちに奨学金を給付し、勉強が続けられる事によって生徒の能力を伸ばし、社会に必要な人材に育てたいと思います。それが生徒の幸せと国の発展に寄与するものと考えます。2017~2018スクール年度では、シェムリアップ州アライン・ランサイ中学校の生徒2名、同校を卒業しフンセン・スワイトム高校1年の生徒3名に給付しました。 昨年11月24日に、奨学金の贈呈と、成績優秀者の表彰(先生の指導力向上の支援)の式典を行いました。日本からも支援者様が出席してくださいました。
奨学生一家が住んでいる椰子の葉の家です。
やはり、高床のほうが、涼しいそうです。家の中は一間です。
一生懸命勉強して、良い国民になり、国の役に立ちます。
2017-2018スクール年度の奨学生5名です。
奨学金の自転車、鞄、制服などをもらって嬉しそうです。
みんな、あがらずに挨拶が出来ました。
2.教育環境の改善支援
先生の指導力向上・生徒の理解力向上のたのめに支援します。
カンボジアでは師範学校を卒業しないと先生になれません。師範学校では知識は教えても、授業の仕方は教えないので、自習や教科書を読み上げるだけの授業を多くの学校で見てきました。
そこで「生徒によくわかる授業」「生徒の考える力を育て、学力を向上させ、身に付けさせる授業の仕方」を先生に指導しています。
今年度はアライン・ランサイ中学校で行っています。SSFCの指導理論を教え、模範授業を見せ、現地の先生に授業実践をしてもらい、放課後の研究会で討議しています。
全7回が1つのサイクルです。予想した以上に先生方が熱心なことに手応えを感じています。
奨学金の贈呈式と一緒に、成績優秀者を表彰し記念品を贈呈しました。
理科の実験の模範授業を行いました。生徒も、授業を参観している先生も真剣でした。
模範授業での質問に、生徒の手が挙がりました。後ろのほうでは参観していた先生も手を挙げていました
放課後の研究会で、真剣にアンケートに書き込む先生方です。
成績優秀者の表彰式で、勉学奨励賞:成績が1番の生徒、
努力賞:1年間の成績が最も伸びた生徒を表彰しました。
支援者様が挨拶をしてくれました。